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2012.04.06 (Fri)

ラヴェル 「亡き王女のためのパヴァーヌ」

こんにちは。我孫子ピアノ教室コンチェルトです。

今日の聞きたい名曲は、モーリス・ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」を紹介します。

パヴァーヌとは、中世の宮廷舞曲のことで、2拍子のゆったりしたリズムで男女が列をなして優雅に踊るものです。

音の魔術師と呼ばれたラヴェルが学生のころに作曲したもので、シンプルな楽曲ながら代表的なピアノ曲となりました。
その美しい旋律は聴く者の心をとらえ、穏やかでどこか懐かしさを感じます。

空虚5度という不思議な和音を使い、長調を短調を決定づける中間の音をあえてなくすことによって、宙ぶらりんな感覚を印象づけます。これはレクイエムなど宗教音楽で良く使われた技法で、教会旋法という中世の音階とあいまって調があいまいに揺れ動きます。
長調で始まるのに、フレーズの終りは短調で締められる・・・。
女性の移ろいやすい心を表しているかのようです。
そして前の音を引き延ばすことで漂うような響きをかもしだす係留音。
これらの技法により微妙な陰影や色彩が出るのですね。

それでもメロディは単純な音の繰り返し。
第2主題、第3主題と引き継がれていきますが、伴奏だけ変化して高揚を作りあげます。
最後には伴奏が16分音符となり、透明感あふれる音楽はその高みにのぼりつめます。

当時は音楽家の評価も低かったそうですが、聴衆や作家たちはこぞってこの曲を絶賛したそうです。
私も大好きな曲の一つです。

美しいピアノ曲ですが、ちょっと変わったアレンジで聴かせてくれるバンドがありました。
「クライズラー&カンパニー」という、東京芸大出身の葉加瀬太郎さんら3人で結成した、クラシックを大胆なアレンジで聴かせるバンドです。
既に1996年に解散しているのですが、その音楽は強烈で、葉加瀬さんのヴァイオリンが奏でるメロディを8ビートに載せるクラシックの数々は、今きいても斬新で、こういう聴き方もあるのかと感激します。
いろんな曲をカヴァーしていますが、「亡き王女のためのパヴァーヌ」のアレンジは、王女が楽しげに踊る姿が思いえがかれるようなPOPなノリで、これもアリかなと思えてとても好きです。


▼視聴用サンプル(Amazon提供)
ラヴェル:ピアノ曲全集(1)

オーガニック・スタイル クライズラー&カンパニー the BEST
→「ディスク:2」の「全15曲を見る」をクリックして選択してください。


EDIT  |  07:03  |  クラシック名曲ギャラリー  |  Top↑

2012.03.23 (Fri)

バッハ「無伴奏チェロ組曲」

こんにちは。我孫子ピアノ教室コンチェルトです。

ずっとピアノ曲が続きましたので、今日の聞きたい名曲は、バッハの「無伴奏チェロ組曲」を紹介します。

この曲は長い間、単なるチェロの練習曲にすぎない存在として埋もれていました。
バッハの死から140年後に、ある少年がこの曲を見つけ、12年の歳月をかけて研鑽を積み演奏してから、今ではチェロのバイブルとして広く知られるようになりました。
20世紀最大のチェリスト、パブロ・カザルスが25歳の1904年に演奏し、生涯この曲を愛し続けました。

プレリュードと5つの舞曲で構成され、1〜6番まであります。
地味な存在だった低音を受け持つだけのチェロを主役にしたこの曲は、豊かで深いチェロの魅力を存分に引き出しています。

特に有名な1番のプレリュードは、一度は聞いたことのある美しいメロディが秀逸です。
しかしメロディだけではなく、実は低声部、中声部、高声部の3音から成り、それを一つの楽器で弾いているのです。
ポリフォニーという複数の異なる声部(パート)が協調する音楽技法を、チェロ単体で表現させてしまう妙技が尽くされています。

チェロの開放弦の豊かな響きを連続させ、持続した音を奏でることにより音楽的緊張が感じられ、それがさらに3重奏を聴いているかのような趣をもつのかもしれません。


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バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)


EDIT  |  07:00  |  クラシック名曲ギャラリー  |  Top↑

2012.03.09 (Fri)

聞きたい名曲 ショパン「24の前奏曲」第24番ニ短調

こんにちは。我孫子ピアノ教室コンチェルトです。

今日の聞きたい名曲は、ショパン「24の前奏曲(プレリュード)作品28」からいよいよ最終回、第24番ニ短調を紹介します。

悲劇的で世界の終りをほうふつとさせるような、壮大な曲です。
24の前奏曲全てをしめくくるのに相応しいもので、fから始まりますが、なにか不安を感じさせるメロディーなんですよね。
これもショパンの曲?と思わずにはいられません。
特に最後の4小節前から繰り出される高音から駆け降りてくるアルペジオの果ての低いレの3連打!
爆弾を3つ落とされたかのような強烈なffで、たったレの1音×3小節続けられることによって、この世の果てを迎えたかのような印象を受けるのです。

結局、これら24のプレリュードとは何のための「前奏曲」なのかわからずじまいなのですが、この小片が24集まることによって、ひとつの壮大なドラマが生まれたのではないでしょうか。
ぜひ24曲全てを通して聴いてみてください。
そこには1曲1曲は短くてもショパンだけの世界があって、その深淵な精神世界へ誘われることでしょう。


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ショパン:24の前奏曲


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